日光

深海~ふかうみ~通信

ふかうみ通信8月号(小来川)

勝道上人と鶏鳴山・黒沼
日光開山の祖として知られる勝道上人は、男体山に登頂する前に、小来川を代表する山である「鶏鳴山」で修行の日々を送ったと言われています。そして着ている衣が汚れると鶏鳴山の麓にある沼の水で洗ったと言われています。その結果、沼の水は黒く染まり「黒沼」と呼ばれるに至ったということです。また、上人が 衣を干して乾くまで待った場所が「松葉(待つ場所)」という地名残されています。
 現在では沼の姿はなく湿原に谷地坊主が生えているのみであり、名前のみが往時を忍ばせております。
  なお、黒沼に建てられた石碑は、昭和24年の今市地震で倒壊した大鳥居の一部です。

2021.08.14
<< 1 >>  1ページ中1ページ目